卒業生が広島の原爆被災を撮影した写真が都写美で公開

 2025年5月31日(土)から8月17日(日)まで、東京都写真美術館の地下1階展示室で「被爆80年企画展 ヒロシマ1945」展が開催されています。 戦後80年を迎える2025年、本展覧会では、被爆した広島の一般市民と、報道機関や学術調査に同行したカメラマンなどが、それぞれの視点から撮影した原爆投下直後の広島の写真160点と映像2点を公開しています。
 本展覧会には、本学卒業生の林重男が、1945年10月に原子爆弾災害調査研究特別委員会に同行し、爆心地付近の焼け跡や爆風に押しつぶされた建物など広島市街の破壊状況を記録した写真が展示されています。  林重男は、1939年に東京写真専門学校(現在の本学)を卒業。卒業後は横浜シネマに入社。その後、3年間の兵役を経て除隊後、対外宣伝グラフ誌を発行していた東方社に入社。1945年には、文部省が学術研究会議(後に日本学術会議へ改組)に設けた学術調査団「原子爆弾災害調査研究特別委員会」に同行し広島と長崎の原爆被害を撮影。戦後は、原爆写真の展示や保存を目的とする写真家グループ「反核?写真運動」の運営委員長を務めています。